結論
Teams のライブ キャプションは追加費用なしで出せますが、翻訳は別です。Microsoft のサポート ページによると、開催者に Teams Premium か Microsoft Copilot のライセンスがあれば、参加者全員が翻訳されたキャプションを使えます。
Zoom の翻訳版字幕も、ホストのプランかアドオンが条件です。条件が整っていれば、日本語を選ぶ操作は参加者が自分でできます。
どちらも使えないときは、Mac と Windows のアプリ Fraze が、パソコンで再生されている英語の会議音声に日本語の字幕を付けます。処理はすべてパソコンの中です。訳せるのは英語から日本語の向きだけです。
Teams のライブ キャプションを日本語に翻訳する
ライブ キャプションを表示する
会議コントロールの「その他のアクション」から「言語と音声の選択」、「ライブ キャプションの表示」の順に選びます。
会議の話し言葉を確認する
キャプションの右側の「キャプションの設定」から「言語設定」を開き、「会議の話し言葉」が実際の言語か確かめます。変更できるのは開催者、共同開催者、文字起こしを始めた人です。
「翻訳先」をオンにする
同じ画面で「翻訳先」をオンにし、日本語を選びます。表示されない場合は、次のライセンスか、管理者が会議ポリシーで「ライブ キャプション」をオフにしていることが原因です。
翻訳されたキャプションに必要なライセンス
- Microsoft のサポート ページは、ライブ翻訳キャプションを Teams Premium および Microsoft Copilot の一部としています。開催者が持っていれば参加者全員が、参加者だけが持っていればその人だけが使えます。
- 管理者向けのドキュメントは開催者の Teams Premium だけを条件に挙げ、Copilot には触れていません。Copilot しかない組織は、実際の会議で確かめてください。
- サポート ページの一覧では、話し言葉 57 件と翻訳先 31 件のどちらにも日本語があります。
Microsoft は、キャプション データは会議の終了後に完全に削除されるとしています。
Zoom の字幕を日本語に翻訳する
ホストのプランを確かめる
Zoom のヘルプによると、ホストが Zoom Workplace のビジネスプラス、エンタープライズエッセンシャル、エンタープライズプラス、エンタープライズプレミアのいずれかのメンバーであるか、Zoom 翻訳版字幕アドオンを割り当てられている必要があります。日本語の料金ページでは、翻訳版字幕を含む「ライブ翻訳」アドオンが月払いで月額 790 円(消費税別)で、有料の基本プランが必要です。
ホストがウェブ設定で有効にする
Zoom ウェブポータルの「設定」で「ミーティング」タブを開き、「ミーティング内(詳細)」の「翻訳字幕」を有効にします。先に「自動字幕」を有効にしておきます。言語の組み合わせは「翻訳言語の編集」で選べます。
参加者が会議中に日本語を選ぶ
ツールバーの「字幕を表示」をクリックし、横の上向き矢印から「字幕と翻訳」の「翻訳」を有効にして日本語を選び、「保存」をクリックします。選べる言語の組み合わせはホストの設定で決まります。
Teams、Zoom、Fraze の違い
| 出るもの | 必要なもの | 処理される場所 | |
|---|---|---|---|
| Teams ライブ キャプション | 話された言語の字幕 | 管理者が止めていなければ不要 | Microsoft のクラウド |
| Teams 翻訳されたキャプション | 日本語の字幕 | Premium か Copilot | Microsoft のクラウド |
| Zoom 翻訳版字幕 | 日本語の字幕 | ホストのプランかアドオン | Zoom のクラウド |
| Fraze | 自分にだけ見える日本語字幕 | 会議側の設定は不要 | 自分のパソコン |
自社にライセンスがない場合や、取引先の会議に招かれただけの場合に残るのは、自分のパソコンの側で訳す方法です。
Fraze で英語の会議に日本語字幕を出す
音声ソースを選ぶ
「システム音声」を選びます。Teams や Zoom がアプリでもブラウザーでも、再生されている音声が対象です。
2 つの言語を選ぶ
話されている言語に英語、読みたい言語に日本語を選びます。初回に言語ファイルをダウンロードしたあとは、Wi-Fi を切っても動きます。
字幕を読みながら会議に出る
話し手が言葉を区切ってから約 0.5 秒から 1 秒で字幕が出ます。字幕ウィンドウは会議の画面に重ねておけます。
会議にボットは入らず、字幕が見えるのは自分だけです。日本語から英語には訳せず、日本語の音声を文字にできるのは macOS 26 以降の Mac だけです。
音声も文字もパソコンの外に出ません。なお、国や地域によっては、会話を文字に起こす前に相手に伝える必要があります。
最初の 30 分は無料で、カードは要りません。そのあとは買い切り $29.99 または月額 $2.99 で、どちらも無制限です。価格は米ドル建てで、地域によっては購入時に税が加算されます。
Teams や Zoom の機能を選ぶべき場合
- 開催者やホストがすでにライセンスを持っているか、参加者全員が字幕を読む必要がある。
- 声で聞きたい。Fraze は読み上げをしません。Zoom が 2026 年 7 月に発表した Voice Translator は、発言を日本語を含む 5 言語の音声で聞ける機能で、「ライブ翻訳」アドオンか ZoomMate が必要です。Teams のインタープリターも日本語に対応し、Microsoft Copilot のライセンスを持つ人が使えます。
- 日本語の発言を訳したい、要約や共有リンクがほしい。クラウド版の Verli(verli.app)が向いていますが、音声はクラウドに送られます。
よくある質問
Teams のリアルタイム翻訳に Teams Premium は必要ですか。
翻訳にはライセンスが必要です。Microsoft のサポート ページは開催者の Teams Premium か Microsoft Copilot、管理者向けのドキュメントは Teams Premium だけを挙げています。翻訳しないキャプションには要りません。
Zoom の字幕を日本語に翻訳するにはどうしますか。
ホストの側で翻訳版字幕が有効なら、「字幕を表示」の横の上向き矢印から「字幕と翻訳」の「翻訳」を有効にし、日本語を選んで「保存」をクリックします。
ホストが何も設定していない会議をリアルタイム翻訳できますか。
Teams と Zoom の機能ではできません。Fraze のようにパソコンで再生されている音声を自分の側で訳すアプリなら、会議側の設定に関係なく、英語の会議に日本語の字幕を付けられます。
日本語で話した内容を英語にして相手に見せられますか。
Fraze ではできません。日本語から英語には訳せず、ほかの参加者の画面に字幕を送ることもありません。Teams や Zoom の機能か通訳者が向いています。