結論
Windows 11 の[ライブ キャプション]は日本語の音声も文字にできます。ただし Microsoft のヘルプによると、翻訳は Copilot+ PC 専用で、出力先は英語(米国)と中国語(簡体字)だけです。日本語の字幕にはできません。
Mac の「ライブキャプション」に翻訳はなく、Chrome は日本語に訳せますが、字幕の文字を Google に送ります。Teams も日本語に訳せますが、有料ライセンスが要ります。
Fraze は、音声を文字にして日本語の訳を並べるアプリで、翻訳までパソコンの中で動きます。ただし日本語については、英語などから日本語に訳す向きだけです。日本語の話し声を文字にできるのは macOS 26 以降の Mac に限られます。
Windows 11 でライブ キャプションを出す
オンとオフ
Windows キー + Ctrl + L を押します。[設定]>[アクセシビリティ]>[キャプション]にある[ライブ キャプション]のトグルでも切り替えられます。Microsoft によると Windows 11 バージョン 22H2 以降で使え、初回だけ言語ファイルのダウンロードを求められます。
字幕の言語を変える
ライブ キャプションのウィンドウにある[設定]ボタンから[言語の変更]を開き、言語を選んで[続行]を押します。バージョン 23H2 以前では、同じ場所の項目名が[キャプションの言語]です。
Windows の翻訳は日本語には出せません
Microsoft のヘルプによると、翻訳が動くのは Windows 11 バージョン 24H2 以降の Copilot+ PC だけです。出力言語は英語(米国)と中国語(簡体字)の 2 つで、40 以上の言語から英語へ、27 以上の言語から中国語へ、という形です。
日本語版ヘルプの「ライブ キャプションはどの言語に翻訳されますか?」という見出しの下には日本語も並んでいますが、英語版の同じ見出しを見ると、これは中国語に訳せる元の言語の一覧です。日本語は翻訳元にはなっても、翻訳先には選べません。
Mac、Chrome、Teams はどこまで訳せるか
| 字幕にできる音声 | 日本語への翻訳 | 翻訳の処理場所 | |
|---|---|---|---|
| Windows 11 | PC の音とマイク | できない | PC の中 |
| macOS | Mac の音とマイク | できない | 翻訳機能なし |
| Chrome | Chrome の中の音だけ | できる | Google に送信 |
| Teams | 会議の音声 | 有料ライセンスで可 | Microsoft のクラウド |
| Fraze | パソコンの音とマイク | 英語などから可 | パソコンの中 |
Mac は、アップルメニュー >「システム設定」>「アクセシビリティ」>「ライブキャプション」でオンにします。Apple シリコンを搭載した Mac が必要です。Apple の対応言語の一覧には日本語も入っていますが、ユーザガイドの説明に翻訳の項目はありません。
Chrome は[設定]>[ユーザー補助]で[自動字幕起こし]と[リアルタイム翻訳]をオンにし、[訳文の言語]で日本語を選びます。Google のヘルプによると、音声と字幕の処理は端末の中で行われますが、翻訳するときは字幕を Google に送ります。字幕が付くのは Chrome で再生している音だけで、Zoom や Teams のデスクトップアプリの音は対象外です。
Teams のライブキャプションを翻訳する
キャプションを出す
会議コントロールで[その他のアクション]>[言語と音声の選択]>[ライブ キャプションの表示]を選びます。
翻訳先を選ぶ
[キャプションの設定]>[言語設定]で[会議の話し言葉]を確かめ、[翻訳先]のトグルをオンにして日本語を選びます。
Microsoft のヘルプによると、会議でのライブ翻訳キャプションは Teams Premium と Microsoft Copilot のライセンスに含まれる機能です。開催者がどちらかのライセンスを持っていれば、参加者は全員使えます。開催者が持っていない場合、[翻訳先]が表示されるのは自分でライセンスを持っている参加者だけです。
Fraze で英語の音声を日本語字幕にする
聞く音を選ぶ
パソコンで鳴っている音すべて、特定のアプリの音だけ(macOS のみ)、マイクの 3 つから選びます。目の前にいる相手の声を拾うならマイクです。
言語を 2 つ選ぶ
話されている言語に英語を、読みたい言語に日本語を選びます。初回だけ言語ファイルをダウンロードし、そのあとは Wi-Fi を切っても動きます。
字幕を読む
元の文の下に日本語の訳が並びます。小さな字幕ウィンドウを会議や動画の上に浮かせられ、原文だけ、訳だけ、両方と切り替えられます。
会議にボットは入らず、開催者側の設定も、Zoom や Teams の有料プランも要りません。字幕は話し手が言葉を区切ってから 0.5 秒から 1 秒ほどで出ます。記録はパソコンの中に保存され、アプリの画面も日本語で使えます。
ただし日本語については、訳せるのは英語から日本語への向きだけです(ほかのヨーロッパの言語の音声は、英語を経由して日本語に訳します)。日本語で話した内容を英語やほかの言語に訳すことはできません。日本語の話し声を文字にできるのも、macOS 26 以降の Mac に限られます。
料金は最初の 30 分が無料で、そのあとは買い切りの $29.99 か月額 $2.99 です。どちらも米ドルの価格で、地域によっては決済時に税が加わります。
内蔵の機能で足りる場合
- 同じ言語の字幕だけでよい。Windows 11、macOS、Chrome のどれも無料です。
- Copilot+ PC があり、英語か中国語(簡体字)で読めれば足りる。
- 会議が Teams で、開催者が Teams Premium か Microsoft Copilot のライセンスを持っている。
Fraze には、要約、話者の区別、録音ファイルの読み込み、共有リンク、スマートフォン版がありません。これらが必要なら、同じ会社のクラウド版 Verli(verli.app)があります。こちらは音声がクラウドに送られます。
なお、国や地域によっては、会話を文字に起こす前に相手に伝えることが求められます。打ち合わせでは、先にひとこと断っておくと安心です。
よくある質問
ライブキャプションをオンにするショートカットは?
Windows 11 では Windows キー + Ctrl + L です。Mac は「システム設定」>「アクセシビリティ」>「ライブキャプション」で、Chrome は[設定]>[ユーザー補助]の[自動字幕起こし]でオンにします。
ライブキャプションは日本語の音声に対応していますか?
はい。Microsoft は Windows 11 の音声認識言語に、Apple は macOS の対応言語に日本語を挙げています。ただしこれは日本語を日本語のまま文字にする話で、翻訳とは別です。
ライブキャプションの翻訳で日本語字幕を出せますか?
Windows では出せません。翻訳は Copilot+ PC 専用で、出力先は英語と中国語(簡体字)です。Chrome と Teams なら日本語を選べますが、Chrome は字幕を Google に送り、Teams は有料ライセンスが要ります。
Teams のライブキャプションを翻訳するには?
キャプションを出したあと、[キャプションの設定]>[言語設定]で[翻訳先]をオンにして日本語を選びます。Microsoft によると、開催者か自分のどちらかに Teams Premium または Microsoft Copilot のライセンスが必要です。
Mac のライブキャプションは翻訳できますか?
できません。Apple のユーザガイドの説明に翻訳の項目はありません。Apple の「ライブ翻訳」は別の機能で、メッセージと、電話や FaceTime の 1 対 1 の通話の中だけで動きます。Apple が macOS 27 向けに公開している「利用できる機能」のページでは、電話と FaceTime のライブ翻訳の対応言語に日本語も入っています。
Fraze は日本語で話した内容を英語にできますか?
できません。Fraze での日本語は、訳文として読む側の言語です。日本語から英語への翻訳が必要なら、同じ会社のクラウド版 Verli(verli.app)を見てください。