結論
MacWhisper は Good Snooze が開発する Mac 用の文字起こしアプリです。確認時点の公式サイトでは無料版が 0 ユーロ、Pro が 64 ユーロの買い切りで、購入先の Gumroad では同じ日に 65 ユーロでした。対応言語は 100 で、日本語も含まれます。Windows 版は、公式サイトにも Gumroad にも記載がありません。
日本語の音声ファイルを Mac で文字起こしするなら、MacWhisper が向いています。Fraze はファイルを開けず、流れている音声に字幕と翻訳字幕を付けるだけのアプリで、使いみちは英語の音声を日本語字幕で読むことです。日本語からの翻訳はできず、日本語の音声を字幕にできるのは macOS 26 以降の Mac だけです。Fraze は Whisper を使っていません。
MacWhisper でできること
- 音声や動画のファイル(mp3、wav、m4a、mp4 など)をドラッグして文字起こしします。
- マイクからの録音と、Mac 全体で使える音声入力があります。
- Pro では、システム音声の録音、Zoom や Teams などの会議の自動録音、話者の自動認識、一括処理、YouTube の URL、字幕の翻訳が加わります。
- Gumroad の Pro の機能一覧には、マイクでもシステム音声でも使える、翻訳付きのリアルタイム字幕もあります。
ドキュメントによると、文字起こしと話者識別は既定では端末内で行われ、データは端末の外に出ません。ただし、クラウドの文字起こしサービスには音声が、DeepL 翻訳や外部の AI サービスには文字起こしのテキストが送られるとも明記されています。
MacWhisper の料金と使い方
入手する
公式サイトの「Download Free」から Gumroad に進み、無料版を入手します。開発者は MacWhisper を名乗る偽サイトへの注意を呼びかけています。
ファイルを入れる
モデルを 1 つダウンロードし、音声や動画のファイルをドラッグします。言語は日本語を選ぶか、自動検出のままにします。
書き出す
エディタで誤りを直し、.txt、.srt、.vtt で書き出します。Pro では .docx や .pdf も選べます。
無料版では、ファイルの文字起こし、マイク録音、100 言語、音声入力、.txt と字幕ファイル(.srt、.vtt)の書き出しが使えます。Pro は 64 ユーロの買い切りで、料金表によると以後のアップデートも含まれます。
Fraze との違い
| 主な用途 | ライブ字幕 | 動作環境 | 料金(確認時点) | |
|---|---|---|---|---|
| MacWhisper | ファイル、録音、会議、音声入力 | Pro にあり(翻訳付き) | Mac(macOS 14.0 以降) | 無料版あり、Pro は 64 ユーロの買い切り |
| Fraze | ライブ字幕と翻訳字幕のみ | これが唯一の機能 | Apple シリコン Mac(macOS 14 以降)、Windows 11 | 最初の 30 分無料、$29.99 の買い切りか月額 $2.99 |
Fraze は、パソコンで再生される音声、マイク、macOS では特定のアプリの音声を聞き取り、通話や動画の上に字幕を表示します。処理はすべてパソコンの中で行い、言語ファイルを入れたあとは Wi-Fi を切っても使えます。料金は米ドル建てで、$29.99 の買い切りと月額 $2.99 のどちらも時間は無制限です。地域によっては決済時に税が加算されます。
Fraze の音声認識は 25 のヨーロッパ言語が中心で、日本語の音声は macOS 26 以降の Mac だけです。翻訳は英語と約 50 言語の間で、英語から日本語へは訳せますが、日本語からは訳せません。MacWhisper Pro のリアルタイム字幕は、対応言語も処理される場所も公式サイトと Gumroad に説明がなく、ドキュメントの Live Captions カテゴリにもまだ記事がないため、比較していません。
MacWhisper を選ぶべきとき
- 音声や動画のファイルを文字にしたい。
- 話者を分けたい、要約が欲しい。Fraze にはどちらもありません。
- Mac のどのアプリにも声で入力したい。
- 字幕ファイル、一括処理、フォルダの監視、コマンドラインが必要。
- Intel Mac で使いたい。
要約や共有リンク、スマートフォン、ブラウザ版が必要なら、同じ会社のクラウド版 Verli(verli.app)があります。音声はクラウドに送られます。
よくある質問
MacWhisper は無料で使えますか。
はい。料金表の無料版は 0 ユーロの「Free forever」です。会議の自動録音、話者認識、翻訳などには Pro が必要です。
MacWhisper の料金はいくらですか。
確認時点で、Pro は公式サイトで 64 ユーロ、Gumroad で 65 ユーロでした。買い切りで、サブスクリプションではありません。
MacWhisper に Windows 版はありますか。
確認時点では見当たりません。公式サイトにも Gumroad にも記載がなく、対応 OS は macOS 14.0 以降とされています。Mac 以外で案内されているのは iPhone と iPad 向けの別アプリだけです。
MacWhisper は日本語に対応していますか。
文字起こしは対応しています。Gumroad の対応言語の一覧に日本語があり、無料版でも選べるので、自分の音源で試せます。ただしアプリの表示言語には、Gumroad でも App Store でも日本語が挙がっていません。
MacWhisper の代替でリアルタイム字幕が欲しい場合は。
MacWhisper Pro にもリアルタイム字幕と翻訳があるので、まずそちらを確かめてください。ライブ字幕だけが目的なら Fraze も選べますが、日本語字幕にできるのは英語などの音声です。